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2014年7月 7日 (月)

一日一花

今日は七夕。

空は一日厚い雲に覆われて時々小雨も降りましたが、夕方、雲の後ろがピンク色に染まったのが伝わって来ました。

雲の合間から見え隠れする空を眺めながら、雨が降ろうが降るまいが、牽牛と織姫はきっとお互いに通ずる道を見つけて逢えるのだろうな、なんてコトを考えたりしつつ。

我が家のシュールな7枚の短冊はひらひらと風に揺れていました。

願い事って不思議だな、と思います。

いざ書きなさい、と言われると、年々変わることもなく至ってシンプルなものです。

生きているうちに叶えたいことって、そんなにたくさんは無いのかも知れませんね。

でも、小さな子の「ラムネがたくさん飲みたい」とかはカワイイな、と思います。

私はメロンを丸ごと食べたいです。今、そんな気分。

さて何のタイミングでもないのですが、突然自分にご褒美を贈ろうと思い立って、欲しかった写真集を買いました。

仕事し過ぎだからね。

007川瀬敏郎さんの「一日一花」です。

それはそれは、胸をくぅーーーーーっと掴まれるような美しい写真集です。

ゆっくり眺めたいのでまだ全てのページに目を通しておらず、出来れば毎朝一ページずつ堪能して行こうかな、と思っています。

七夕の今日は西湖葦(セイコヨシ)と柿蘭(カキラン)をローマ時代のガラスの器に生けたもの。

なげいれられた花の佇まいの美しさも然ることながら、その名一つを取っても、この国の持つ美意識というようなものが深く伝わって来ます。

そして、「はじめに」に書かれた文章に心が震えるような一節がありました。

たった一輪の花を飾ることのその背景がこんなにも奥深いものなのかとハッとして、人の心を動かすとはこういうことの積み重ねなのだな、と思いました。

川瀬敏郎さんには一度だけお会いしたことがあって、鋭いのに柔らかい、一言では言い尽くせないオーラを放っていたのを良く覚えています。

バイト先での川瀬さんの個展の準備中、私はお蔵で飲み物をお出しする担当で、緊張でぷるぷる震えながら珈琲を淹れて運びました。

大きくくり貫かれたガラス窓から見える竹林をバックに、たったひとりで珈琲を静かに口に運ぶその姿は本当に一枚の絵のようでした。

川瀬敏郎さんの持つ感性。

素を尊び、人為を尽くす。

山に入り、小さな花に、葉に、枝に、まっすぐに感じること。

私には、美しいものが、その美しさのまま自分の心に届いているだろうか。

あるがままの美しさを生かして日々を暮らしているだろうか。

この本のページを開くたびに、波立つ感情が静まるような気がします。

美しく生きるための、宝物の一冊。

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コメント

反応が遅くてすみませんヽ(*≧ε≦*)φ
私も川瀬敏郎さんのお花、大好きなんです。素敵ですよね。昔、ある婦人雑誌の年間カレンダーで出会い、心が洗われるような感覚でした。良子さんのおうちの周りには花材になる草花が沢山ありそうでうらやましい限りです。(それだけに虫も多いですが・・)

トトロさん

ブログ、覗いて下さってありがとうございます。
川瀬敏郎さんとトトロさん、私の中で何となく繋がります。
今も一ページずつ楽しみに眺めていますが、本当に心が洗われます。

虫たちとはすっかり仲良しですよ~(笑)

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