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2013年10月19日 (土)

谷川俊太郎さんの朗読会

ずいぶん肌寒くなりましたね。

書き留めておきたいことがたくさんあるのですが、今週はあっという間に時間が過ぎ去ってしまいました。

003Facebookでご覧頂いた方には重複してしまいますが、台風で工房にちょっと事件が。

強風で家の前の木が裂けて倒れました。

ものすごく大きな音で目が覚めて、窓の外を見たらびっくり。

世を起こして、二人で「わーっ!」って言ってから、学校は休校だったな、と思い出して二度寝。

慌てない、慌てない、一休み、一休み、の精神で(笑)。

でも、外がガヤガヤ騒がしくなって、あ、寝てる場合じゃなかった、と思い立って出て行って消防署の方と警察の方に状況説明。

「ものすごく大きな音で起きました」としか言いようが無かったのですが。

金曜日には倒れていないものも含めて計4本の木が全てなくなりました。

中が腐っていたりして、どれもみんな弱っていて寿命だったとのこと。

大きな事故も建物の損傷もなく、絶妙な倒れ具合だった木に神秘的なものを感じずにはいられませんでした。

山の神、森の神、樹々の神、そういう存在を間近に体験した出来事でした。

日々守られ、生かされているんだな、と思います。感謝です。

032そして少し前になりますが、友愛学園さんが主催のイベントの一環で谷川俊太郎さんの朗読会に参加して来ました。

子供の頃に教科書で出逢い、それからいくつか読んだりした谷川さんの詩。

詩って、高校生の頃に銀色夏男さんにはまりましたが、大人になってからは読む機会も減っていました。

谷川さんの詩も、小学生の頃の記憶のままと言いますか。

そんな予備知識もあまりないお恥ずかしい状態での参加でしたが、とてもとても良かったのです。

谷川さん、粋で聡明な方でした。

ご自身の作品を、照れも無く、さり気なく、すーっと読まれる。

終わった後に拍手を求めるあたりもキュートで。

高田渡さんが好んで歌ったという「ごあいさつ」という詩では会場は笑みで満たされ、中島みゆきさんが歌ったという「うそとほんと」という詩は何だかハッとしました。

個人的にはこの詩が一番好きだったかも。

うそはほんとによく似てる
ほんとはうそによく似てる
うそとほんとは
双生児

うそはほんととよくまざる
ほんとはうそとよくまざる
うそとほんとは
化合物

うその中にうそを探すな
ほんとの中にうそを探せ
ほんとの中にほんとを探すな
うその中にほんとを探せ

嘘と本当ってみんなどっちも持って生きてるし、どっちも使う。

それが、良い方法で、良い結果をもたらすように、と思っていても、そうでないこともあったりする。背中合わせのウソとホント。

こんな短い言葉の並びに、様々なことを一瞬にして考えさせられました。

詩とは、内なる感情や感性、想いなどをギュッと凝縮して表現されたものなんだと思っていたのですが、谷川さんが仰ったことに少し驚かされたのです。

詩とは、単なる短い言葉と言葉の組み合わせで、それがどう並ぶと面白くて、どう読む人を楽しませられるのか、そんなことだけを考えています、と。

「自分の考えを伝えたり、自己表現をしたいのならば、僕は作文を書きますね。」とも。

プロってこういうことなんだな・・・と思いました。

食べていくために始めた仕事だと仰っていましたが、もちろんそこに才能や努力が相まって、更に人や生に対する愛情が、深く深くブレンドされた方。

背筋がしゃんとするような、とても素敵な出逢いでした。

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