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2010年1月 6日 (水)

もも

今晩は、ももと最後の夜です。

元日、一緒に茅ヶ崎を元気に出発したももは、帰りは冷たくなったももでした。

464 2010年、1月2日、23時42分、ももは天国へ逝きました。

この記事はなかなか書けずにいましたが、今日のお葬式を前に、ももへの感謝を書き留めたいと思います。すみません、恐らくかなりの長文です。

3人家族が、2人になってしまいました。

こんな日はもうすぐやって来る。分かっていたのに、息が出来ないほど苦しく悲しいのです。

足腰が立たなくなって、家の中で飼うようになってから1年の介護生活でした。

その1年で、ももへの想いはより強いものとなり、私達の絆も深まり、本当に毎日、毎日、大変で、愛しくて、切なくて、楽しくて、穏やかで、幸せな、本当に幸せなももとの日々でした。

元日、青梅に着いたももはいつも通り元気で、両親に「ももは良く頑張るわね~」なんて笑われ「全然死なないよ~」と冗談で返した。

その後、幼稚園のママ友達から頂いた手作りの犬用お節をパクつきました。

029_2ローストビーフのお花を中央に、チキンやもも饅頭、えび入り玉子料理など、愛情たっぷりの豪華なお節料理。

030 パクパク・・・。おいひぃ、おいひぃ。

噛めないので丸呑みでしたが、興奮した御様子のおもも様。

025「 ローストビーフ、最高!」

「ピーマンは・・・あたし、ちょっとダメ」

ももの声が聞こえます。

Tさん、本当にありがとうございます。

ももの最後の食事は、このお節です。

お節で一生を終えるとは、何ともももらしい、めでたく、天晴れな生き方です。

「じゃあ、半分はまた夜に食べようね。」そう言って蓋をして、みんなの居るリビングで横になったもも。

場所が変わって落ち着かないせいか、ずっと寝付けない様子で、ワオ~ン、ワオ~ンと二度なきました。

何度も寝返りを打たせて、お水を飲ませて。それでも眠れないもも。

テレビがうるさいかな・・・と、隣の静かな仏間に移動。

それでも眠らず、じっと一点を見つめています。

しばらくそのままで、時々声を掛けながら様子を見ていました。

7時頃、夜ご飯をあげたら、食べない。

ん?ローストビーフだよ?匂いを嗅がせても、反応なし。口を開かない。

お水だけかろうじて飲むので、疲れたかな・・・と思って少し寝かせて、いつものドックフードを用意してみる。

夜10時、やはり食べない。朝になったらお腹が空くかな、と、そのまま私の横で眠りにつく。

朝、起床すると、もっとぐったりした様子。昨晩用意したドックフードも全く受け付けず、今度はお水も飲もうとしない。無理やり口の端から流し込むと、ゴクッ、ゴクッ、とゆっくり喉を鳴らす。

リビングのソファに横にして、様子を見る。

この時点では、死という事をあまり意識しなかった。疲れただけ、そう思ってた。

それでも心配なので、父に様子を見てもらって、ササッと初詣に出かける。

3時ごろ、帰宅。ももは、ぐったり寝ている。

外の空気を吸えば元気が出るかも。ももを抱えて外に出る。

前の畑の一本道を途中まで歩き、もうすぐ沈むお日様にももを当てる。

「ほら、太陽だよ。ほら、お外だよ。」そう言いながら、ももは多分もうすぐ死んでしまうとふと気付いた。

泣きながら「死なないで」と呟いて、何度も何度もキスをした。

家の中に入って、再び横にすると、口を大きく開けて、苦しそうに息をした。

「連れ回すから心臓に負担が掛かるんだ」と父に叱られる。

私があまりに大騒ぎしたせいか、ももは頑張ってくれて、しばらくしてまた落ち着いた。

そのまま夜までぐったりしていた。水を流しても、もう飲み込まない。

今夜だな、と覚悟した。ももを抱いて寝ようと思い、私の布団に連れて行く。

世はもう寝ていて、ももと私、ふたりだけの数分間だった。

ギュッと抱くと壊れそうで、なるべくフワッとももを囲むように抱いた。

小さく口を開けて、ももは息にもならない息をした。パクパク、パクパク・・・。

その瞳には、もう生気は宿っていなかった。怖くなった。腕の中で愛するものの命が消えて行く。悲しいというよりは、恐怖だった。ももが居なくなってしまう。今、たった今にも。

開いていた口が閉じて、力尽きたももは、だらんとしていた。

心臓に手を当てた。鼓動が、段々、小さく、小さく、小さく、小さくなって、止まった。

止まった・・・。

ももの命の火が消えた。

ギュッと抱きしめて、左右に振り回した。声を殺して泣いた。

もう死ぬなんて、聞いてない。知らなかった。もうイイよ、って言ってない。

まだダメだ。側に居てくれないと。ももを抱っこしないと。あのきょとんとした顔を見ないと。

004ねぇ、だって仲良しの世ちゃんはどうするの?

049 もう世ちゃんと遊ばないの?

勝手に逝ってイイの?

ダメ、ダメ、ダメ、全然ダメ。

苦しい。息が出来ない。

朝になってもももは温かくて、だから毛布を取れなくて、「寒くない?」と声を掛ける。

225 起きた世は号泣でした。夢を見ているうちに逝ってしまったもも。

230 去年の今頃は、毎日一緒に寝ていたのに。

ずっと、ずっと仲良しだったのに。

ももは世を守ってくれて、世はももに優しくして、色んな事を与え合った仲。

Dsc01888 大好きな、もも。

0歳の頃から、ももと一緒に育った世。

どんなにイタズラしても噛まないし、吠えないし、いつも世にやられっ放しだったもも。

世ちゃん、”優しさ”とか、”強さ”とか、ももを見てたら良く分かったよね。

私だったら、どうだろう。

13年、鎖に繋がれっぱなしで、日陰で、毎日同じものを食べて、同じ事の繰り返しだったら、私だったらどうなっただろう。

人を信じられず、恨んだりして、吠えたり、噛んだり、何かに八つ当たりしていたはず。

Dsc01119 こんなに優しい顔になれただろうか。

ももの様に生きられただろうか。

こんな風にあるがままを生きられただろうか。

もも、もも、もも。

ありがとう。大好きなんだよ。愛してるんだよ。

もも、分かってる?

みんなが、ももを大好きなんだ。

ももは愛されて、たくさん愛されて、これからもそれは変わらないんだ。

してあげたい事がまだまだたくさんあったんだ。

もも、もも。

今日の午後には骨になってしまうんだね。

それでも、ももはあの不自由な身体から解放されて、天国でのびのびやれるなら、きっとこれは幸せなことなんだよね。

悲しいのはこっちの都合。

でもさ、もも。やっぱ、まだ抱っこしたいんですけど。

ギュッってすると、温かかったももの感触を忘れない。

頬にキスしたときの匂いも。

ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。

うちの子になってくれて。

青梅で出会って、青梅でさよならだったね。

もも、もも、絶対また出逢えるように、それを神様に話しておいて。

052 今度は人間になってみたら楽しいね。

人間のももと出逢ってみたい。

もも、大好きな、もも。

天国で、幸せに。自由に。

ありがとう、もも。

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コメント

こんなときどんな言葉もみつかりませんが

お節を食べて、お日様に当たって、キスしてもらって、愛する家族に囲まれて、最期は大好きなRYOKOさんの腕の中でなんて

ももがどれほど幸せな気持ちで天国に旅立ったのか、と信じずにいられません。

世ちゃんにお別れを言わずに静かに逝ったのも、きっとももの優しさなんですね。大人だね、もも。

一度も会うことはなかったけど、ここで何度も温かい気持ちや勇気をもらいました。もも、ありがとう。

RYOKOさん、ありがとう。いっぱい泣いて、早く元気になってね。きっとももはもう、天国で元気だよー。

良子ちゃんへ

ももちゃんへの思いは、私のブログにいっぱい書きました。

良子ちゃんを、世ちゃんを、そして私までも幸せで包んでくれてありがとうの一言に尽きます。

お葬式で最期のお別れね。。
ももちゃんのお顔をしっかりと心に刻んでおくからね(T_T)

読みながら泣いちゃったよ。。。
もも、素晴らしい最期でしたね。。。家族を失う悲しみって、大きい。良子ちゃんと世ちゃん、ももとのよい思い出を胸に、これからを過ごしてね。これからも、もものこと、いっぱい語ってあげると、きっとずっと一緒にいる気がするよね。

よしさん

優しいコメント、ありがとうございます。
今、何を読んでも、どんな言葉を掛けて頂いても号泣です。
生きているうちに、一度会って頂きたかったのですが、機会が無くてすみません。
近々、是非遊びに来てください。
ももが今天国で幸せであるということ、それだけで悲しみも癒える気がしますclover
工房では泣かないように頑張ります。

未未子さん

今日は長い時間お付き合い下さり、本当にありがとうございました。
ももとの思い出をたくさん共有している未未子さんと色々と語り合えて嬉しかったです。
寒い寒い冬の日も、冷たい雨の日も、楽しいお散歩をたくさんありがとうございましたdog

ようちゃん

コメントありがとね。
そうだね、もものこと、ずっとずっと語って行きたいと思う。
しつこいくらいに・・・。
思い出が、本当にたくさんありすぎて、今は涙に暮れちゃうんだけど、きっとそのうちホンワカした気持ちに変わるよねheart

ももちゃん、幸せな最期だったね。
ワンちゃんは「死」という概念がないから、目を覚ましたら、「また大好きな飼い主さんに逢える。」と思って逝くんだよ…と聞いたことがあります。
でも、やっぱり、なんとなく分かっていて、色々なものに「さよなら」したり、最期の準備を自分でもしているんじゃないかな?と、以前 飼っていた犬が亡くなった時思いました。

ももちゃんは、いっぱいいっぱい愛されて幸せだったね。

「死」という事を考えた時、自分が死ぬよりも、愛するものたちを看取る方がよっぽど辛い気がする。
でも自分が逝く時は、愛するもの達に囲まれていたい。

ももちゃんは、Ryokoさんの腕の中で安心して逝けたね、きっと。

天国のももちゃんも、Ryokoさんも世くんも、素敵な未来を!

読むのは二度目です。二度目でやっとコメント書けそうです。一回目は涙で文字が見えなくなりました。今日も泣きながらです。
ももちゃん、大好きなRyokoさんの腕の中で天国へ旅立ち、とても幸せだったと思います。ももちゃんは天国からRyokoさんと世ちゃんにたくさんの「ありがとう」を言ってることと思います。Ryokoさんにまっさらな愛情と惜しげのない手間をたっぷりもらっておなかいっぱいで幸せいっぱいでさよならしたのでしょうね。
 私事ですが、プードルの美々ちゃんが14歳でさよならした日のことを詳細まで思い出しました。首がぐったりしてきてから、かすかな心臓の音が止まってしまうまで、私も自分の腕の中に抱き「この子はもう私のそばからいなくなってしまう」という現実に体が凍りつきそうになったことを覚えています。ご飯が食べられなくなり水も飲めなくなり立てなくなり寝られなくなり息もできなくなるまでの数日間は本当に辛かった。でも、自分の腕の中で看取ることができ、力いっぱい「大好きだよ」と言ってあげられたのが救いでした。その夜はきれいな可愛い箱に入れられた美々ちゃんの横で寝ました。箱の中には美々ちゃんの大好きなものをたくさん入れてあげて、翌朝、美々ちゃんはとても小さな骨になりました。今も時々思い出します。ももちゃんは天国からRyokoさんと世ちゃんを温かく見守ってくれることと思います。世ちゃんの涙を想像すると胸が痛いです。世ちゃん、早く元気になってね。もう泣かないでね。これからきっといいことだらけよ。

母との別れを思い出しました。
しばらくは仏教の本ばかりを読んで
菩提寺の住職と話す時だけ心が落ち着きました。

「極楽浄土」は必ずあって、両親は向こうの世界で普通に生きているんだと
そう思うことにしています。
向こうの世界ではポイント制で、こちらの人が亡き人を思い出すと1ポイント
お墓参りは2ポイント。
ポイントがたまると向こうで両親にラッキーなことが訪れているに違いない!と
勝手に想像して毎日仏壇に向かいます。

心だけになった両親の方が生きてる時よりも
ずっと身近で親しくなって大切に感じる気がします。
まさに一心同体になった感じですね。

ゆうさん

動物に死の概念が無かったらどんなにイイか・・・と本当に思う。
ももは、完全に分かっていたから、その健気さが辛いんだ。
死の10日前に流した涙sweat02
私が一番暇な、たっぷり時間のあるお正月を最期に選んでくれた事。
それが、ももの故郷でもある青梅だったこと。
全てにももの謙虚さを感じて、胸が締め付けられそう。

看取る辛さは、本当に想像を絶するものだったけど、これを差し引いても、ももとの日々は宝物。
ゆうさんも、てんちゃん、ふーちゃんとたくさん幸せな日々を過ごしてね。

Yumiさん

二度も読んで下さってありがとうございます。
そうですか。Yumiさんにもそんな思い出が。
何年経ってもそうやってリアルに思い出すんですね・・・。
あの心臓の感触。段々と冷たくなっていく身体・・・。忘れようとしても忘れないですよね。
でも、こんなに辛い経験でも、ももとの事は全てが奇跡のような宝物です。
Yumiさんちの美々ちゃんと天国で出会って駆け回っているかなぁdog

ねーさん

わざわざコメントをありがとうございます。
死というものを通して、私も様々な事を考えます。
死人に口無し・・・。
何か一言でも、その時の思いを聞けたら、残された者はこんなに辛い思いをしなくて済むのに・・・なんて勝手な事を考えます。

極楽浄土。私も信じます。
ポイント溜めるためなら、何度だって拝みます。
そして、私もねーさんのようにももと心で通じ合える日が来るよう、いつもいつも話しかけたいと思います。
魂の存在を、永遠という事を、強く強く信じたいと思うのですshine

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